人生で最大の買い物とも言われるマイホーム。
そのため、マイホームを建築するにあたっては、『資金繰り』や『資金管理』が最も重要なパートと言っても過言ではありません。
そこで、『マイホームを買うときには貯金をいくら残すべきか?』ということについて考えてみたいと思います。
今の自分の現状を把握しましょう
マイホームの建築を検討している(検討し始めている)という人は、ある程度生活の基盤ができている人(家庭)でしょう。
つまり、マイホームを買おうと思っている人は、すでに“それなり”の貯金を持っているということです。
もちろん、人によって貯金の額は大きく異なりますが、貯蓄がまったくない(もしくは借金がある)という状態でマイホームの建築を検討する人は少数です。
そのため、マイホームを買うにあたって、『どのくらい貯金を残すべきか?』もしくは『どのくらい貯金を使うべきか?』というのが大きな問題となります。
- ローンを借りられるだけ借りるべき?
- できるだけ自己資金で建てるべき?
このような問題を解決するためには、現状を正確に把握する必要があります。
自分の現状を把握することで、ローンの金額を決めやすくなりますよ。
現状把握には第三者に相談するのが客観的に家計を把握できるのでおすすめですよ。
こちらの記事で詳しく紹介してます↓
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参考知らないと後悔する!?マイホームの住宅ローン申し込み前に知らないとヤバい事実を暴露!
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セーフティネットは必ず確保しよう!
セーフティネットというのは、『いざという時のための資現金(現預金)』のことです。
交通事故にあって、急に働けなくなった際にも生活を維持できるだけの貯金とイメージすると分かりやすいです。
セーフティネットとして用意しておく資金は、3ヶ月から6ヶ月分の生活費が一般的です。
しかし、セーフティネットは個人の属性によって大きく異なります。
- 仕事には休業手当があるのか?
- 誰か代わりに働いてくれる人はいるのか?
個人個人によって用意しておくべき金額は異なります。
自己資金を使う際には、『セーフティネットは必ず確保する』ということを忘れてはいけません。
自分の『リスク許容度』を知ろう
セーフティネットの金額を決めるために役立つのは、『リスク許容度』の把握です。
自分の生活が『どれだけ安定しているのか』を客観的に考えてみましょう。
- 職業(安定してる?不安定?)
- 家族(結婚してる?子供は?)
- 投資(預金以外の金融資産はある?)
- 現在の生活(生活費はいくら?)
- 健康(病気はある?)
自分のリスク許容度を知るためには、『貯金以外』にも自分のことを把握しておく必要がありますね。
子なし30代共働きサラリーマンのシンプルライフ
子供のいない、共働きのサラリーマン夫婦であれば、リスク許容度は非常に高いです。
有事の際(片方が働けなくなったなど)においても、自分たちの『労働力』で十分な生活が可能です。
仮に貯金がなかったとしても、この夫婦はローンの返済を続けられるでしょう。
生活もシンプルで、派手な暮らしを望まなければ、大量の預金を確保する必要性は少ないと考えられます。
そのため、このような家庭であれば、利子の高いローンを利用せずとも、自己資金を思いっきって使用することができます。(マイホームローンには、控除など節税的な意味合いもあるため、ローンを借りたほうが“お得”な場合もあります)
しかし、ビジネス的な観点からマイホームローンを捉えてみると、『自己資金をできるだけ残す』というのが得策になります。
マイホームローンは借りておいて損はない?
ビジネス的な観点で考えると、マイホームローンは『借りれるだけ借りる』というのが基本的なスタンスになります。
つまり、『自己資金を残せるだけ残す』ということです。
税金の控除などを含め、超低金利で借りることができるのがマイホームローンです。
自己資金を余らせることができれば、そのお金でローンの金利以上のリターンが望める金融商品(株や債券など)に投資することが可能です。
つまり、マイホームローンは『借りないと損』ということになります。
しかし、これはあくまでも理論上の話であり、ローンや借金が精神的な負担になるのであれば、無理なローン計画を立てるのは絶対にやめましょう。
『マイホームローンと貯金の比率はどうする問題』まとめ
- 自分の現状把握
- セーフティネットの確保
- 家庭の方針(ローンが不安かどうか)
この問題を解決するためには、まずは自分の現状を把握してセーフティネットを確保し、その上で家庭の方針を決めます。
あくまでも『自己資金を残せるだけ残す』というのが基本になりますが、それで不安な毎日を過ごすのであれば、多少自己資金を使ってでもローンの金額を抑えておくという対策も必要になります。
大切なのはあなた自身の考え方であり、あなたと家族の価値観です。
マイホームに必要なのは『合理性』だけではありません。
安心安全に暮らせるように、ローンと貯金のバランスは時間をかけて考えましょう。