家を建てると1カ月、3カ月、半年、1年、2年などのタイミングで、定期的に家の点検が行われます。なかでも「2年点検」がとても重要。
2年点検のタイミングで、家の建付け不良や設備故障などの不具合箇所を見つけておかないと、後悔することになるかもしれません。
今回は、家を建てた後の2年点検が重要な理由とチェックポイントをご紹介します。
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家の2年点検が重要な理由
2年点検がなぜ重要なのか?それは、「2年」で保証期間が切れてしまうものが多いからです。
基本的には、「2年点検までに見つかった」不具合に関しては、ハウスメーカー負担で修理や補修してくれます。
一方、2年点検が過ぎてしまってから見つかった不具合は、原則お金をかけて修理や補修を依頼しなければなりません。
だから、2年点検ではしっかりチェックし、必要であればメンテナンスを依頼すべきなのです!
2年点検の保証内容と注意点
実は、2年点検ですべての保証が切れるわけではありません。
ここでは、家を建てて2年以降に切れてしまう保証について解説します!
2年で保証が切れるものは仕上げ部分
2年で保証が切れるものは、家の内外装の仕上げ部分です。
例として、以下のものが挙げられます。
- クロスのはがれ、割れ
- 床の不具合(床鳴り、フローリングのすきま、割れなど)
- サッシの不具合(滑りが悪い、閉まらないなど)
- 雨どい破損
- 電気配線、配管
- 排気口
これらは2年以降に不具合が見つかった場合、「有料」でメンテナンスを依頼することになります。
「それなら、2年点検のときにハウスメーカーが全部チェックしてくれるはず」と思う方もいるかもしれません。
確かに、ハウスメーカーが用意したチェックリストに則り点検はしてくれますが、残念ながらハウスメーカー側がチェックするところと、私たちが気になるところは違うので注意が必要です!
メモ
ちなみに、家の構造部(基礎や柱など)や雨水の浸入を防止する部分(屋根や外壁部分)の欠陥においては、引き渡し日から10年間の保証を受けられます。
ハウスメーカーがチェックするところは「建物に問題がないかどうか」
2年点検でハウスメーカーが主にチェックする項目は、以下の通りです。
- 水まわりが正常に機能しているか
- 床下の状態確認
- 構造部分や水漏れの有無の確認
- エコキュート点検
これらはすべて「建物自体に問題がないか」の確認を行うためのチェック項目です。
例えば、クロスに隙間や浮きが出ていたとしても、ハウスメーカーは「建物には影響ない」と判断し、積極的に「補修します」とは言ってくれるわけではないということ。(ハウスメーカーによっては、例外もありますが……)
ポイント
そのため仕上げ部分に関しては、住んでて気になるところを事前にチェックしておき、2年点検時にこちらから申告することが重要!
ハウスメーカーによって違う保証内容
ハウスメーカーによって、保証内容が異なる点にも注意しなければなりません。
なかには「点検」自体は無料とし、その先の修理や補修に関しては有料のケースもあります。
もっというと、2年点検で不具合を見つけたからと言って、すべて無料というわけではないということです。
このように、ハウスメーカーによって保証内容が異なるため、どこまでが無料で、どこからが有料になるのか、費用についても事前によく確認しておきましょう。
家の2年点検でチェックすべき項目はこれ!
それでは2年点検をしてもらう前に、自分たちでチェックしておくべきところを、建物の「内部」と「外部」に分けてご紹介します。
チェックすべき【建物の内部】
<壁・天井>
- 壁・天井に大きなひび割れがないか
- クロスは剝がれていないか
- クロスとクロスのつなぎ目部分が浮いていないか
とくに天井や角部など、普段目につかない所がはがれていたり、浮きが生じていたりするので部屋の隅々までチェックしましょう。
<サッシ関係>
- 窓やドアの開閉に違和感がないか
- 鍵はしまるか
- 窓ガラスにひび割れがないか
ネジの緩みなどにより、窓やドアの開閉がしにくくなるケースが多々あります。家の中すべての窓やドアの動作確認をして、不具合がないか見て回りましょう。
<床>
- 歩いてきしむところはないか
- 床に目立つ傷はないか
- フローリングに反りや傾きはないか
- 壁面とフローリングの間に隙間がないか
室内を歩くたびに「ギシギシ」ときしむ音がするのはストレスに感じるものです。
床の構造自体に問題がある可能性も考えられるため、床鳴りが気になる場合は2年点検で必ず見てもらうことをおすすめします。
<電気関係>
- 照明器具はスイッチで点灯するか
- コンセントに不具合はないか
照明器具の不具合として「リモコン操作では点灯するが、スイッチでは点灯しない」ケースがあります。
その場合、配線に問題があるかもしれません。2年点検では確認漏れが多い部分なので、自ら全部屋の照明を確認しておくことが大切!
チェックすべき【建物の外部】
<外壁>
- 外壁にひび割れがないか
- 色あせやシミはないか
- 外壁シーリング(目地を埋めるために施す充填剤)に切れや割れがないか
- サイディング(保護材)に割れはないか
この中でも外壁のひび割れに関しては、小さなヒビが後々大きな亀裂になることもあるので、目視できる可能な範囲でチェックしておきましょう。
<屋根>
- ひび割れや反りはないか
- 瓦に浮きやズレはないか
- 色あせや変色がないか
屋根に不具合があると、強風時や大雨の時に吹き飛ぶ危険性があります。
自分でも屋根の確認を事前にしておくべきですが、難しい場合はハウスメーカーにくまなくチェックしてもらうことをおすすめします。
<バルコニー>
- 水はけが悪くないか
- 雨漏りはしていないか
- 柵や物干し金物にぐらつきはないか
屋根や外壁と同じくらい、バルコニーも雨水や太陽光の影響を受ける場所です。
定期的なメンテナンスが必要なところなので、しっかりとチェックしましょう。
<外構>
- 玄関ポーチにタイルの割れや浮きがないか
- ブロックやコンクリートの割れはないか
- 照明はきちんとつくか
- インターホンは作動するか
外構は家の顔といわれる場所でもあるので、しっかりと点検し不具合があればメンテナンスしてもらいましょう。
まとめ
家に不具合がないことに越したことはありませんが、2年住んでいると新築当初は気づかなった不具合箇所や、住んでいるうちに修理や補修が必要になる箇所は出てくるものです。
あとから後悔しないよう、気になるところがあれば点検時に必ず伝えましょう。
また、今回紹介したチェック項目は一例なので、他にも気になるところがあれば積極的にチェックし、メモや画像に記録しておくことをおすすめします!
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